初心者編その２ 端株積立
前回の続きです。
今回は端株、いわゆる単元未満株投資のお話し。
まず、投資未経験の方限定。
この端株投資、投資の世界ではあり得ないはずの「必勝法」が存在します。
仮に毎月１万円程度の予算を投資することを考えてみましょう。
まず、銘柄のジャンルを決めます。
例えば最初は「自動車」にしてみましょうか。
最初の1カ月目、端株で１万円分購入。
自動車銘柄から購入する銘柄を選びます。
いろいろありますよね。
自分の頭でゆっくりじっくり考えて、一つ選んで購入してみてください。
仮にホンダを選んだとしましょうか。
その結果、何が起こるでしょうか。
人間ってやっぱり強欲なもので、お金をかけると興味関心が大きく増してくるものです。
今まで何事もなく右の耳から左の耳へ素通りしていた情報が、不思議に脳内にとどまるようになってきます。
それはホンダに限らず、自動車関連全体に及びます。
「トヨタが最高益？ 大幅増配？ うぅ、やっぱりさすが王者トヨタ、素直にそっちにしとくべきだったか。。。」
「マツダが大幅減益？ よっしゃ、うまくかわした！」
「日産とルノーが合併の話？ え？ それってどういうこと？ 何かよく分からんけど、一歩間違ったら大コケしそうだし、ホンダにしといて良かったかも。」
などなど。
これを毎月、ジャンルを変えて繰り返します。
２カ月目はビールとかにしましょうか。
アサヒ。 キリン。 サッポロ。
さぁどれにしましょう。
３カ月目はコンビニ？
セブンにローソンにファミマ。
４カ月目は精密機械、５カ月目は銀行、６カ月目は・・・何にしましょうか？
そんなこんなで１年後。
投資金額は１２万円。
最大損失は１２万円。
代わりに得られるものは値上がりした場合は売却益または含み益。
配当金、そして実際に投資した経験と、そこから得られた経済・金融の知識。
この「経験」と「知識」、個人的には１２万円以上の価値があると思ってるんですがどうでしょうか？
これは実際の仕事にもフィードバックできますし、もっと大きく、自分の人生設計を考える上でも役立つはず。
ついでに投資の経験と知識があれば、暴落時にしっかり買いに回ることで直接１２万円を余裕で上回る利益を狙うことまで可能になります。
ということはこの投資手法、どう転んでも「負け」はありません。
つまり、ある意味、必勝法です。
実際に資産運用に限定して考えてみても、この端株投資はきわめて有力な手法です。
わずかな資金でも十分な分散効果を得ることができますし、複利効果も享受できます。
割安で、業績も安定していて、そこそこ収益力もあり、鉄壁の財務を誇り、それでいて高配当。
この条件すべてを満たす銘柄ばかり１０〜５０銘柄ほどを抱えて少しずつ買い増ししていけば。
配当利回り３％なら１万円購入するたびに年収３００円ＵＰ。
それを毎月、毎年継続すれば。
できれば金額も月１万じゃなくてもう少し頑張れれば。
そして暴落時により安く、より多く仕込めれば。
１０年もすれば副収入として、大げさでなく人生を変えるレベルのものに育ってくれますから。
端株投資、これは自信を持ってお勧めです。
