端株・プチ株、基本戦略。
資金力の乏しい零細個人投資家にとって、端株(プチ株・S株)取引きは心強い味方です。
単位株取引だと数カ月に一度買うくらいが精いっぱいなところ、端株取引ならば無理のない金額で、多数の銘柄に分散投資が可能になります。
でも、そのメリットを全然活用できてない方も少なくないように思えます。
例えば端株取引でのトレーディングに精を出しておられる方。
めっちゃくちゃ不利な戦いに自ら飛び込んでる、って理解できてます?
(しっかり理解した上でやっておられるならそれは他人がとやかく言うことでもないですし、好きになさればいいと思いますが)
まずはクソ高い取引手数料。
単位株取引なら手数料率は0.1%とか0.05%とかのレベルですが、端株取引だと安いところで0.52%。
多くの証券会社で「最低手数料52円」なんで、1株だけの買いなんかだと、株価水準によっては恐ろしい手数料率になってしまいます。
さらに指値ができないのも不自由なところ。
基本、端株取引はトレーディングには向かないんです。
端株取引のメリットが生きるのは長期積立投資です。
少額で少しずつ、買い足していきながら、業績と株価動向をにらみながら。
しっかり分散も利かせつつ、一歩一歩着実に。
「チリも積もれば山となる」
まさにこれです。
売ったり買ったり、ドタバタしてたってチリは積もっていきません。
何年も買い続け、配当を受け取りながら、もしも株価が2倍とか3倍とかになり、割高で配当利回りもゴミ・・・なんてことになってはじめて売却を考えればいいんです。
長期投資といえば複利効果。
これを利用しない手はありませんよね。
ちなみに私は端株でいつも1万円を超えるように狙って買ってます。
手数料対策ですね。
端株1万円購入でも10年続ければそれなりの規模になってきます。
「端株1万円購入で積み立てた銘柄で配当金が1万円超えた」
って、けっこう胸熱じゃありません?
現在、私のコレクションでは11銘柄がこれに該当。
うち2銘柄が配当2万円を超えています。
資産規模が小さいうちほど、焦って目先の利益を追い求めてしまいがちですが、落ち着いて複利効果に着目した方が結局は資産形成も早くなるものです。
配当利回り3%の銘柄で、1万円買えば年収300円UP。
2万円買えば600円UP、10万円買えば3000円UP。
この積み重ねが大切です。
こんな話をすると、ほぼ例外なく「年収300円UP?」って感じで呆れたようなバカにされた感じの顔をされてしまいますが。
意味わかっておられますかねー。
これが長期にわたって、複利効果をともなった場合、その300円の積み重ねがどんなことになるのか、ってこと。
そんなこんなを理解した上で取り組む場合。
端株取引って、まさに零細個人投資家の資産形成にきわめて有効なツールだな、と。
改めて確信する今日この頃です。