FIREだけじゃなくってさ。
TWITTERの株クラで「FIRE」の話題をよく見かけます。
Financial Independence, Retire Early の略ですね。
要するに不労所得で生活していけるだけの資産を築いてのアーリーリタイア、ですが。
投資家、特に株の投資家さんにはこれを目標に設定しておられる方が少なくないように思います。
でもね。
正直、けっこうハードル高いですよね。
単純にそれだけの資産を築き上げるのも簡単ではないし。
新卒から40歳くらいまで勉強・節約・全力投資で行けば40歳くらいまでにはそれなりの資産は築けるでしょうけど、それって失うものも多そうですし。
40歳でアーリーリタイアできる資産は築いたけれど、仕事辞めたら趣味もほとんどなし、恋愛経験もなし、時間はできたけど何して過ごせばいいのか分からない・・・・ とか、むしろ失敗人生にも思えます。
個人的には、もうちょっと目線というか、ハードル下げてみる選択肢もありじゃねーの? って思います。
例えば。
アーリーリタイアするにはちょっと厳しいけど、老後の不安はほぼないレベルとか。
その間、遊ぶこと、いろんな経験を積むこと、人生を満喫することもしっかり重視しつつ。
私自身の例で言いますと。
配当金収入(優待とかも込みで)が年150万程度。
家賃収入が200万強。
○○危機・△△ショックで減配&退去とかのリスクも考えれば、アーリーリタイアにはかなり厳しい水準ですが、でも将来的な老後の経済不安はほぼありません。
この状態で、私は会社員としての仕事は辞めました。
現在は某外食チェーンでのアルバイトで食いつなぐフリーターの身分です。
ちなみにバイトの年収は300万に届かないくらい。
シフト制ですので、休みたい日は当然休みますし、年に何度か旅行とかで1週間休み、なんてのも平気で入れてます。
人手不足でシフトに穴が空くことは多いですし、「この日、出てこれませんか?」っていう出演依頼はしょっちゅうですが、気が乗らなければ余裕の即却下。
理由なんてなんでもいいですよね。
「あ、その日は予定入れちゃいました(大ウソ)」
で終了です。
ブラック企業で消耗していた正社員時代と比べ、精神的・肉体的なストレスの度合いはまるで比較になりません。
正社員時代は「今週中に解決しなければならない課題」とか、「そもそも解決策がない課題」とか、仕事終わって帰宅する時も気が重くて精神的に滅入った状態でトボトボと思い悩みながら帰宅することも多かったですが、今はそんなことは皆無。
バイトの身はどんなに忙しくても定時が来ればおしまいですしね。
それに正社員を辞めて「自営業」となれば税制面でもいろいろと、ね。
携帯代とかPCや自転車の買い替えとか、いろんなものを経費で上げてる関係で不動産事業は創業以来ずっと毎年大赤字。
(実際は無借金経営ですので家賃がほぼ全部手取りですが)
それをバイト給与と相殺して、私はここ数年、所得税は払っていません。
税務上の所得は年間100万とかのレベルですので。
(もちろん、全部合法の範囲でやってます)
市民税とか健康保険料その他全部「低所得者」扱いですしね。
もちろんバイトもせずにアーリーリタイアできれば一番いいですが、正社員を辞めて適当にバイト生活、って選択肢。
私はもっと注目されていい選択肢だと思っております。
年150万レベルまでいかなくとも。
例えば月5万とかでも、配当金収入とか家賃収入があれば。
「バイトでもやっていけるやん」
って感じで人生の選択肢は大幅に広がりますよね。
少なくとも「会社を辞める選択肢はない」って状況で出口も見えずに消耗することはなくなります。
月20万稼げるバイトはそこまで多くはありませんが、不労所得月5万を抱えての月15万程度なら外食でも何でも、いくらでもあるでしょう。
責任軽く、休みたいときにはいつでも休めて、連続休暇も自由自在。
別に365日、全部休日である必要はないんです。
20代を全て犠牲にしてのアーリーリタイア、よりも、若き日々にあれこれ楽しみつつ、恋愛も旅行や遊び、いろんな経験も積みながら人生を満喫しつつ、ブラックな正社員生活を辞めてお気楽バイト生活。
そんな選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか?