不毛でお約束なお題。

某マネー番組でまた見かけました。
「持ち家vs賃貸、どちらがお得?」ってヤツ。

昔からず~っとあちこちで議論され続けてて、それでいてまともに意味のある議論は皆無なお話。
(今回もやはり超のつく無意味で低レベルなお話でしたw)


賃貸と比べて得か損か?って言われても、「持ち家」って、どんな物件買うかで全然話変わってくるし、答えようがないですよね。

20年後に1000万で売れる物件を1200万で買うならまぁたいていは賃貸よりお得でしょうし、3000万で買っちゃったらまぁ賃貸よりお得になることはほぼないでしょう。
「持ち家は資産」って、その資産はいくらの価値があって、それをいくらで買ったのか、で全然話変わってきますし。

日本人はその「いくらの価値があるのか」を購入価格で考えてしまう人が多いですけど、それ完全に間違ってますから。
資産価値ってのは「いくらで買ったか」じゃなくて「いくらで売れるか」ですから。


転勤などのリスクとか、子どもたちが巣立っていって広すぎる家、とか、その辺も個人的には根本的に考え方が違ってる気が。
まともな立地でまともな物件をまともな価格で買ってれば、その辺どーにでもなるでしょ。

転勤先に新しい物件買うなり借りるなり、家のサイズも適切なレベルの物件を買うなり借りるなりして、住んでた家は売却してもいいし賃貸に出してもいいし。

最初から一生住む限定じゃなくて、「10年後とか20年後に売ったらいくらで売れるのか」「貸したらいくらで貸せるのか」を考えて買わないとダメ、って話でしょう。



逆に「賃貸だと今はいいけど老後は借りようとしても借りられる物件が限られてくる」
ってのも眉ツバなお話。

これだけ全国的に空き家問題がどうだこうだ、って言ってんのに将来ホントに「高齢者は借りられない」なんて状況が続いてんのかどうか。
ていうか私の知る範囲で
「もう高齢者を嫌がってちゃ賃貸経営なんて成り立たない」
って言ってる大家さん少なくないですけどね。

孤独死保険とか、定額料金の見守りサービスとか、そういうリスクを積極的にとる大家さん向けのサービスもどんどん出てきてますし。




その辺のところちゃんと計算して、どっちが得になるのか比較した上で決めてれば別に賃貸でも持ち家でも、どっちでもOKだとは思いますけど、その「ちゃんと計算」してる人って、果たしてどのくらいおられることやら。

たぶんこの不毛な議論は10年後も100年後も、ずっと意味なく続いてるんだろなー、って気もします。



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