初心者の適切な入り口は?

NISAやIDECOなど、投資の普及に寄与しそうな制度もスタートし、日本の投資環境も変わってきつつあります。
老後不安・将来不安の広がりともあわせ、投資・資産運用に興味を持つ方は確実に増えてきていると思います。


が、最初のうちは何に投資していいのか見当もつかないという方も少なくないのではないでしょうか。
今日はそんな初心者の方向けに、つらつらと思うところを書きなぐってみます。



迷いに迷った挙句、結局、行動に移せないままに終わってしまう人もまた少なくないでしょう。

あるいはFXとか仮想通貨、バイナリーオプションなど、どちらかというと「資産運用」というには無理があるゲテモノに手を出して火傷を負ってしまう方とか。
株の短期売買・信用取引で大けがしてしまう方とか。
不労所得でアーリーリタイヤ」を夢見て、巨額の融資を引いての不動産投資に突っ込んで人生終了、なんて方すら少なからず出ておられるようです。
先日のカボチャの馬車騒動とか、典型ですよね。
(どうでもいいですけど仮にも投資家が被害者ヅラするのは如何なものかと)
あと最近よく見かける、みん○で大家さんとかw
夢の国産バナナ、はいいけどその意味のわからん賃料設定は何なのよw




基本、どんな投資でもそうですが、最初に大切なのは
「まずは実際にやってみること」
そして
「失敗を想定して、無理のない金額でスタートすること」
です。

事前に本やブログで勉強するのももちろん大切ですが、実際に経験してはじめてわかることも少なくありません。
勉強と同時に、まずは実戦経験も積んでみること、そして失敗してもその経験を次に活かし、第二・第三のチャレンジをしていける余力を残した金額で取り組むこと。
メンタル面・家計面で過度な負担にならない金額で、資金面だけでなく精神面でも余裕を持って取り組むこと、が重要になります。


で、無理のない金額で取り組むのは当然として、じゃぁ初心者はまず何から始めればいいのよ、って話。



私がお勧めするのは、優待株、端株、投信積立です。
資産運用に難しい理論も高度な戦略も必要ありません。
初歩的で、単純明快な戦略で十分な成果を見込めますから。




まずは優待株。
言わずとしれた、株主優待を実施している銘柄を薄く広くコレクションする、超初心者向け投資手法です。


まず、最初に強調しておかなければならないのは、「これは投資なんだ」ってこと。

優待愛好家の中には優待だけを見て投資する銘柄を選んでいる方も少なくありませんが、個人的にはすごく違和感を持ってます。
財務・業績・成長性・株価の割安度などをしっかり見て、株主優待がなくても投資対象となり得る銘柄に株主優待がくっついているもの。
そういう銘柄を物色すべきだというのが私の考えです。


例えば、優待族の定番銘柄ともいえる牛丼の吉野家
PERは77倍と、超のつく割高感。
業績は超低空飛行で、営業利益率は2%とかのレベル。
いくらお得な優待がもらえようとも、正直、こんなゴミ銘柄に資金を投入できる神経が理解できません。

ここまで極端でなくとも、優待がなければ投資対象として検討にすら値しないにも関わらず、優待族に高い人気を誇る銘柄は少なくありません。
マクドナルド、セリア、ダイドードリンコ、アトム。。。

なんなんでしょうね、ホント。

魅力的な優待をもらっても、それ以上に株価下落で損をしてしまっては意味がありません。
「優待さえもらえるなら株価は目をつぶる。ずっと持っとくから気にしなければいい」ってご意見もあるかと思いますが。

優待は、企業には続ける義務はありませんし、ほんのちょっとしたきっかけで、あっさりと改悪されたり廃止されてしまったりするものです。

リーマンショック時は業績悪化に伴い、数多くの企業が次々と優待を廃止し、その翌日には株価は大暴落。
すでに下落して大きな含み損を抱えていた個人投資家に情け容赦ない追い討ちとなりました。
似たような光景は、次の暴落局面でも必ず目にすることになると、私は確信しています。




では、どんな企業を探せばいいのでしょうか。


まず、しょっちゅう赤字を出している企業なんて論外です。
財務も鉄壁を誇っている会社がいいです。
利益率も、それなりに儲かってる企業でないと。
できれば業績が少しずつでも伸び続けてる企業がいいですよね。
で、株価は割安で。
そして配当&優待の利回りが高い企業。



欲張りすぎですか?

いえいえ、目一杯欲張ればいいんです。
全部の要求を満たす、都合のいい銘柄を探して、さらに強気な買い指値

W.バフェットさんも言っておられます。
株式投資に見逃し三振はない」  と。
投手がコントロールをミスしてど真ん中に絶好球がくるまで、何十球でも見逃して待ち続ければいいんです。


具体例で言えば、長年、私のPFでエース銘柄として君臨していたソフトクリエイト
リーマンショック時、この会社のPERは10倍に届かないという割安さ。
自己資本比率は60%で無借金と、財務も鉄壁。
営業利益率は10%超、業績は毎年20%を超える増益、そして増配の連続。
配当利回りは2.6%で、それに優待のクオカードがついて、総合利回りは4%近いレベル。

最終的に8年ほど保有して売却してしまいましたが、その間、毎年増収増益そして増配を繰り返し、株価は3.5倍になりました。

今の相場水準ではここまで分かりやすく魅力的なものはなかなかありませんが、全てでなくとも上記のような要件をかなりの程度まで満たす企業を探し、妥協できるところだけ妥協する。
そんな感じになってくるでしょうか。



参考までに、私の優待銘柄コレクションを紹介しておきます。
この中で何がお勧めか、はあえて書きません。
リスクを承知で、趣味で(?)コレクションしているものもいくつか含まれています。
ご検討される方はご自分の判断で、全て自己責任で検討してみてください。











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9857 英和
9995 ルネサスイーストン


以上55銘柄。
不動産2号物件購入のために大量売却したのをまだほとんどリカバリーできておりません。

優待に関しては、こんなところで。
端株、投信についてはまた次回書いてみます。