日経記事より(2/15朝刊)

2/15(水)日経朝刊で、ちょっと気になる記事がありました。
「投信のABC」というコーナーで通貨選択型投資信託について書かれています。

日本国内で販売されている投信では今やダントツの売れ筋No.1となった感のある毎月分配&通貨選択型ですが、これを買っておられる方で、その仕組みや実態を理解しておられる方がどのくらいおられるのか疑問に思います。
というか、理解していたらまず手を出さない、とも個人的には思います。


毎月分配型は複利効果を弱めるだけで長期資産運用には効率が悪すぎる、というのはだいぶ認知されてきつつある気もします。
それでも、まだまだ目先の分配金に目を奪われる方が少なくないのも事実。
そもそも、分配金と配当を混同し、分配金利回りというものに全く意味がないことも理解できていない方も少なくありません。

そして何よりもとんでもなく割高な手数料。

率直に言って、限りなく詐欺に近い、いや詐欺そのものと言っていい商品だとも思っています。


記事の最後には実際にこれらの商品を使って運用している方のコメントも掲載されていますが、そのコメントがまた何とも・・・



「通貨が下落する局面では通貨を変更するなど機敏に対応したい」



・・・・そんなことができるんでしょうか。


逆に、「機敏に対応」することができるなら通貨選択型投信よりもFXで戦った方が、より機敏に動けますし、手数料も二けた安く済みますよね。
これからどの通貨が下落し、どの通貨が上昇するのかをきっちり見極めることができるならFXでレバレッジをかけて、簡単に億万長者です。

それに、「機敏に対応」するためには情報収集などにも相当の労力が必要になることは言うまでもありません。
私は投資は定期定額自動積み立てで、のほほんと過ごしながら投資以外の人生そのものを楽しむことも重視したいです。

大小さまざまなクラッシュを経験しながらも、長い目で見ればずっと緩やかに右肩上がりを続けてきた世界経済へ投資していく方が明らかに期待値は高いのもありますし。
日本の高度経済成長を思い出すまでもなく、人口の増えていく国・地域の経済は発展していくもの。
ならばこれから確実に人口が大きく増えると予想されている「地球全体」にインデックス投信でのんびり積立投資していく方がどう考えても有利でしょう。

趣味で株主優待銘柄のコレクションもしてますけど、それも割安・健全財務で高利回りな銘柄だけにしぼってのんびり永久保有している方が性に合っています。

今後もまた、デリバティブを駆使したいろんな新商品が登場してくることでしょうが、惑わされることなく、自分のスタイルを貫いていきたいものですね。


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