地銀の未来。

バイ&ホールド派の優待族にとって、株高で買いたい株が買えない、そんな悩みが続いておりますが。

こんな状況の中でも、パッと見の数字的にはお買い得に感じられるジャンルがあります。


一つは不動産銘柄。

PER/PBR的には割安感があり、配当利回り/優待利回りも高く、業績も好調なものがいくつもあります。

そしてもう一つが地方銀行

例えば、
あおぞら銀行はPER12倍/PBR1.1倍で配当利回り4%超。
青森銀行はPER16倍/PBR0.5倍で配当利回り1.8%、優待でカタログギフト3000円相当。

今の株高の状況の中、どれもすごく魅力的に映ります。



でも、個人的にはとてもじゃないけど手が出ません。


不動産系はもちろん現在の不動産市場のクソ高値が一番気になるところ。
日銀の大規模緩和の負の側面全開な感じで融資ジャブジャブだったところから銀行融資が厳しくなり始め、すでに中小業者では死にかけてるところもちらほらと。

優待族的にはリーマンショック時の悪夢は記憶に新しいところですよね。


赤字転落で減配、優待改悪・縮小または優待廃止のお知らせが連日相次ぎ、気分は空爆されてる街の市民状態。
あちらこちらの家が連日被弾し、そのうち何発かが自分を直撃・・・とか。

優待廃止からそう間をおかず、そのまま逝っちゃった会社もいくつもありましたね。


そういえば不良在庫を「株主様限定お買い得セール!!」とか銘打って市場価格の数倍の詐欺的価格で売りさばこうとした悪質な会社もありましたっけ。
アル○プロが今も上場企業として存続できてるのが信じがたいですが。。。


アベノミクス後の好況期に勢いに乗って稼ぐだけ稼ぎ、そのまま上場しちゃった会社なんてのもいくつもあるでしょうし、そんな会社が次の不況時にいくつ生き残れることか。
顧客をカモとしか思わない、焼き畑農法的ビジネスモデルな企業がずらっと顔を並べる業界で、無邪気に「数字的には魅力的!!」とか叫びながら不動産系優待銘柄を買い漁るのって、私には罰ゲームにしか思えません。


地方銀行も同じです。


私にはこのジャンルの将来が全く見えません。


まだしばらくは大丈夫かもしれません。
知識はないけど小金はある高齢者をだまくらかして、手数料の塊みたいなボッタクリ投信を売りまくればもうしばらく食いつなぐことはできるでしょう。

でも、そんなのいつまでも続けられるはずもありません。

すでに現役世代から下には
「銀行の取り扱う投信はほとんどゴミ。特に銀行がお勧めしてくるような投信は例外なく200%確実にゴミ」
ってのはかなり知れ渡ってしまいつつあります。

情弱高齢者が死に絶えるのを待つまでもなく、あとほんの数年で投信では全く稼げなくなってしまう気がします。
「母さん、それ騙されてるよ」
的な感じで下の世代が介入してきてしまうでしょうし。

今の低金利では国債などでの自己運用で稼ぐこともできません。
もうちょっと高い利回りを見込める株とかリスク資産系での運用ノウハウなんて持ってないでしょうし。

不労所得でアーリーリタイヤ」を夢見るサラリーマン不動産投資家の増殖を追い風に、「不動産投資で失敗しても本業の給与収入から取り立てればOK!」と超高金利で積極的に貸し出すスルガスタイルで勝負・・・ってのも先日のかぼちゃの馬車騒動で厳しくなってしまいました。


正直、地方銀行がどうすれば生存していけるのか、私には見当もつきません。

このジャンルをバイ&ホールド前提での優待&配当狙いで手を出すのって、私にはこれまた罰ゲームにしか見えません。


またリーマンショックみたいなのが起こって、株価が落ちるところまで落ちた後でなら、
「あえてこういう厳しそうなジャンルで逆張り
という作戦もあり得るんでしょうが、今の状況下ではちょっとどうなのかと思ってしまいます。


今、そんな銘柄を買い漁っておられる皆さん、本当に大丈夫なんでしょうか。
著名投資家さん・ブロガーさんの保有株にシ○ケンとか大○建託とかレオ○レスとか、ちらほらお見掛けしますが、皆さん、この辺の会社のビジネスモデルを本当に理解しておられます?

こんな狭い国土で焼き畑農法。

どのくらいの未来があるものなんでしょうね。。。。










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