ターゲット層を絞る大切さ。

先日の衆院選希望の党の敗因について「排除します」発言がどうとか、いやいやそれ以前に政策がゴミすぎたのがこうとか、いろいろな意見を目にします。

まぁどっちもあるんでしょう。

個人的には政策で根本的に違う人は「排除する」のが当たり前だろ、と思うんですが、まぁ悪意を持ったマスコミの恣意的な報道で大きなダメージを受けてしまった感があります。
民主党がまとめて希望の党から出馬、とか、国民的には「なんじゃそれ」感いっぱいでしたし、ベーシックインカムだの内部留保課税だの、政策が「ダメだこりゃ」感にあふれてましたし、その辺、どこをとっても負けるべくして負けたとしか言いようがありません。


でも、そもそも論というか根本的な問題として、ターゲット層を全く絞れてなかったように思えました。
いったい、どこに向けてアピールしてたのよ、どの層から票を集めるつもりだったのよ、って話です。



まず内部留保課税、って明らかに左の、それもかなり左の方の層に受ける政策ですよね。
右の方とか、あるいはまともな金融・会計の知識を持った方からは総スカン喰うであろうことは分かった上で、左の方の票をかき集める作戦。

でもその一方で、憲法に関する立場は改憲側なんですよ。
その時点で左の票はまず集まらないのは明らかです。



右に受けるそうだけど左からは相当の嫌悪感・拒否反応をもたれる政策を掲げ。
同時に左に受けそうだけど右からは相当の嫌悪感・拒否反応をもたれる政策も掲げ。

これで誰が希望に票を入れるのよ、って思いません?



その辺、志位さんなんかは見事なもんです。

今回こそ、立憲に喰われて伸びませんでしたが、ここ数年の割り切り振りは素晴らしいの一言ですよね。


トヨタが税金を払っていない!!」批判とか。
「消費税の還付金」のお話しだとか。
内部留保を取り崩して賃上げを」の話とか。

ここまでバカさらすとまともな金融・会計知識を持った人からは完全に嫌われ、バカにされるのは避けられませんが、そこを完全に割り切っているわけです。
そういうまともな知識を持つ層はどうせ共産党には投票してくれないでしょうから。

どうせ投票してくれない人ならば、いくら嫌われようが軽蔑されようが、票数には関係ありません。

もうその辺、恥も外聞もかなぐり捨てて、「共産党の言うことを真に受けるバカ」のハートをがっちりつかむことだけに専念する。


この割り切りが、なかなかできない組織が多いんですよね。
この点で私、志位さんを高く評価していますし、心から尊敬しています。



話を小池さんに戻しますと、小池さんが目指すべきターゲットは明らかに右です。
それも安倍さんに不満を持つような、より右の層。
内部留保課税だのベーシックインカムだの、そんなものマイナス要因にしかなりません。


安倍さんが煮え切らない中、まず何よりも改憲への姿勢をより明確にして。
場合によっては右の歓心を買うための韓国バッシング的なパフォーマンスもありかもしれません。

経済政策はどうせまともなブレーンもいないことですし、橋下さんの主張をパクってしまうのも一策でしょう。
とりあえず道州制推進と規制緩和を全面に出して。

○○特区をもっと大々的に設定し、推進する。
そして結果の出たものから速やかに全国に拡大していく意向を表明、とか。
小池さんが説得力をもってこんな政策を語れるか・・・はかなり疑問ですが、まぁそれは置いといて、極端な話、こんな政策を推進するよ、って話になれば橋下さんを担ぎ出すことでの票の上積みも期待できたかもしれませんしね。
(希望からの出馬、は無理でしょうけど、twitterとかで支持してくれただけでもそれなりの追い風になったはずです)



狙うべきターゲット層を絞り込む。

商売でも何でも、基本中の基本です。
そんな基本すら認識できていなかった小池さん。

やっぱり基本、無能な方なのかなー、と思ってしまった今回の衆院選でした。










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