ネタ不足の折には他人のふんどしで・・・
Jiro さんがなんか面白そうなことやってました。
(http://jiro-invest.space/%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%a8%e8%b3%83%e8%b2%b8/)
せっかくなんで、便乗させていただこうかと。
実は過去に似たような内容のコラムも書いてますが、まぁそれを探して引っ張り出してくるのも面倒なので改めて。
私の意見は大前提として、「賃貸>>>>>マイホーム」です。
数億円レベルの資産を持つ方が4〜5千万くらいのマイホームを現金で・・・とかなら、お好きにどうぞ、っていうか好きにすればええやん、って思いますが、一般のサラリーマンが35年ローンで・・・ってのは正直、「アホちゃうか」と思ってます。
(あ、また無駄に敵つくっちゃったかも)
もちろん、よく言われる所有リスク(地震や火事とか、賃貸なら引っ越すだけで済む)とか、生活が固定されるリスク(転勤・子どもが多く生まれて狭くなった、進学・就職で夫婦だけになって広さを持て余すようになった、etc)もありますが、それ以前の問題として。
私たちは一応、資本主義社会で生きています。
実は世界最大の社会主義・・・なんて言われたりすることもありますが、一応、資本主義社会で生きていることには間違いないでしょう。
その資本主義社会のルール。
「タネ銭を貯めた者勝ち」というか「貯めなきゃスタートラインにも立てない」です。
グローバル化はこれからさらに進んでいくでしょうし、これから私たちはインドや東南アジアの、月給2万円とかで喜んで働く労働者との競争に巻き込まれます。
その先には月給5千円とかで喜んで働くアフリカの労働者との競争も始まるでしょう。
ということはこの先、日本人労働者の給料は下がることはあっても上がることはありません。
ロバート・キヨサキの本で「ラットレース」なんて用語が出てきますが、まさにあれ。
給料収入だけでラットレースを脱出できるのはほんの一握りのエリートだけです。
そんな状況で35年ローンて。
「私は最低でもあと35年はラットレースにとどまります」宣言に等しい行為です。
住宅は賃貸で安く済ませ、とにかく一刻も早く資金を貯めて、株式投資なり不動産投資なり週末起業なり、「資本家」としてのスタートを切るべきなんです。
ラットレースにとどまっている限り、病気や事故、親の介護、会社の倒産・リストラ等、何らかの想定外で簡単に生活は破綻してしまいかねません。
あるいは年収的に「想定外」がなくてもヤヴァい人だって少なからずおられるでしょう。
「経済合理性よりも夢のマイホーム」なんてたわごとは築くもの築いてから言え、って話です。
少なくとも「経済的には将来不安もほぼ消えた」って言える状態を築いてはじめて、その状況を脅かさない範囲で「夢のマイホーム」なんて選択肢も発生しうるということです。
「それじゃいつまでたってもマイホームが持てない」
「50歳とかになってからマイホームとか意味がない」
って意見もあるかと思いますが、もうそんな時代は終わった、ってこと。
そんな時代でもとにかくマイホームがいいなら35年ローンで持てばいいでしょうが、それはそのまま「自分の(そして家族の)人生をリスクにさらすことと引き換え」というのをしっかり認識しとかないと。
ということで、私の意見は大前提として「賃貸>>>>マイホーム」です。
で、ですね。
「大前提として」ってことは「例外もある」ってことで。
例外的に、マイホームの方が有利になる場合もあると思ってます。
それは「不動産投資として成立する物件を購入する場合」。
入居者が他人か自分か、の違いだけで、マイホーム購入も立派な不動産投資です。
投資として成立するものであれば、マイホームは是非買うべきだと思います。
だって、住宅ローンなら通常の不動産投資よりもはるかに銀行審査もゆるく、有利な条件で借りられますから。
ま、それって具体的にどんな物件よ? ってのはまた難しい問題ではあるんですが。
とりあえず新築は基本、ダメです。
仮にも「投資」なんですから、これから30年くらいひたすら値下がりし続ける、ってわかってるものにレバレッジかけて投資、とか、正気の沙汰じゃありません。
築30年くらいたてば、値下がりもある程度落ち着いてくるでしょうし、金額的にも一桁下がりますので、その辺で傷みのひどくないものを探してみればいいんじゃないでしょうか。
木造戸建てなら耐用年数は22年ですし、やっぱりこれも築30年くらいのものを建物タダで、土地値だけで購入すれば老朽化による値下がりがありません。
つまり理屈の上では、「10年後でも20年後でも、買った金額で売れる」ってこと。
買った金額で売れれば、その間、家賃負担なしで住むことができた計算ですので、これなら賃貸よりもお得と言えるのではないでしょうか。
ちなみに私は築30年のマンションを購入して住んでます。
その当時はまだ知識も乏しかったので現金で買っちゃいましたが、とりあえず150万くらいで内装・水回りを一新して、見た目だけ新築同然にしました。
それで十分ですよね。
ちなみに購入から10年以上たってますが、最近の成約事例から見た相場で言えば、今、売却すれば買値から50万マイナスくらいでは売れると思ってます。
ま、これなら賃貸生活よりお得に過ごせたと言っていいのかな、と。
実際に売り出す時にはまた内装・水回りを100万くらいで一新して、「なんちゃってフルリフォーム」状態で200万くらい上乗せした価格で売り出す予定ですが。
(これを世間では「トラタヌ」とか言うらしいですねw)
てことで私の結論は
「不動産投資として成立する物件を購入して自分で借りる」>>「賃貸」>>>>>「35年ローンでマイホーム」です。