株式投資、プロに勝てるのか?

プロが集い、しのぎを削る株式市場に素人である個人投資家が戦いを挑んで生き残っていくことができるのか。
そんな感じのテーマを扱ったブログ・コラムを最近いくつか目にしました。

せっかくなんで、私もちょいと便乗してみます。




株式投資の世界、勝てるのは10%に満たない、なんて統計があります。

秒速どころじゃない投資環境、莫大な資金力、圧倒的な情報量・・・
プロがしのぎを削る世界で、素人が戦いを挑んでもなかなか勝てるものではない。
そんな話は誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
まだ経験の浅い投資家さんなんかは、こんな話を聞かされるとちょっと不安になってしまうかもしれません。

株式投資に否定的な方のあるあるコメントですらあります。
「素人がプロに勝てるわけないでしょ」と。
「株なんてギャンブル」に近いくらいよく言われます。




これ、よくある勘違いなんですよね。

では実際にその株式投資で戦っている私はどう考えてるか、と言いますと。




「最低でもプロには勝てるでしょ」

と思ってます。
ていうか、「プロに負けてるくらいなら株やってる意味ないやん」くらい。

ついでに「プロと闘わなくても、プロのいないところで戦えばいいやん」とも。



冒頭の話、一言で言いますと全て短期売買のお話しです。

経済ニュースなんかで出てくる自称プロとか○○ストとかの皆さんの相場大予想を聞けば明快です。
彼らが見ているのは数カ月後、せいぜい半年後。
長くて「今年の年末には〜」とか。

下手すれば「1カ月後」とかの話してますし。



長期投資、特に私のようなバイ&ホールドのジャンルでは全く話が変わってきます。

このジャンル、プロは全く脅威になりません。
正直、普通にやってればプロに負ける方が難しいとさえ思ってます。





だってね。


プロって大変なんですよ、とんでもなく。
ちょっと想像してみてください。


<買える銘柄の選択肢が限られる。>
札証とか名証なんて論外、ファンドによっては東証2部も不可、時価総額一定以上、一日の取引量○○以上・・・なんて規制だらけです。
<買えるジャンルと資金配分も決められてる。>
株に○%、債券に○%、資金余力は○%、とか。
<いったん様子見、が許されない>
「このファンドは○○に投資する」と宣言して募集してますので、明らかにそのジャンルがバブルでも、そのジャンルから買い続けなければならない。
<大底で売らなければならない>
暴落して「まさに今こそ買い時!!」ってところで資金流出があれば売って資金をつくらなければならない。「今売るってアホやろ!!」とか思ってても換金に応じないわけにはいかないですし。
<常にライバルと比較される>
結果を出しても、もっと好成績を上げてるライバルがいくつもあれば、自分は評価してもらえない。
<短期での結果を求められる>
2年後くらいを見据えて自信のある銘柄を買っても、3カ月後に株価が下落していればマイナス評価になる、下手したら自分がクビ切られて後任が2年後に恩恵、みたいな。
<説明責任を求められる>
上司や顧客に対する説明責任。なぜその銘柄を購入するのか、それでどういう根拠で、どのくらいの成果を期待できるのか。途中で株価が低迷したりすれば、またまた説明を求められたりして。

パッと思いつくだけでもこのくらい。
たぶんもっともっとあるでしょう。

こんなとんでもないハンディ抱えたまま戦ってる連中に、負けるわけないやん、と。

手足縛られてる状態のプロボクサーとケンカして勝てるか?  ・・・て負けるわけないやん!! て感じ。



それに私の主戦場はプロどころか素人投資家の中でもマイナージャンル。

プロの資金量運用するのに、端株とか優待銘柄とか、買えるもんなら買ってみやがれ、っての。




てことで冒頭の株式投資でプロに勝てるのか、って話。

私には全くどーでもいい話です。
自分独自の基準で、自分独自の戦略で、プロなどアウトオブ眼中で今後もやっていく所存であります。