ギリシャ人の脳内に広がる光景は・・・?

ギリシャ国民投票は「反対」が圧勝と。

首相やその支持者の皆さんが大喜びで「勝利宣言」しておられましたが、何がどう「勝利」なのか、私には全く理解できないんですが。

「誇りに思う。これでギリシャの未来が見えてきた」 って、どんな未来が見えてきたんでしょうか?


まだしも「ユーロにとどまるべきか、ドラクマで行くべきか」みたいな投票で、「ドラクマ」が勝利したなら、(実際にどうなるかは別として)勝利した側が「これで未来が見えてきた。」と言うのも理解できるんですが。

すでに銀行は大きな規制がかかって、一部銀行ではその規制内の引き出しですら、現金不足のためにできなくなっているんですよね?
もう首が締まってるんですよね?


で、今ここで「反対」を可決して、一体、何がどう改善する期待があるんでしょうか?


今まだ銀行に残高があることもあわせて考えると、ギリシャ人って、本気で私たちの想像を絶するレベルのバカなのかも? とか思ってしまいました。


EUの側もこれ以上無理してこの国をつなぎとめておく必要があるんでしょうか?
短期的には、ユーロ離脱となれば大きな混乱を招くんでしょうが、長期視野で考えれば今ここで切ってしまった方がいいのでは  ・・・と思えてなりません。


クルーグマンさんがPBSインタビューで
ギリシャは本当に努力はしてきている。それは評価すべきだ」的なことを言っておられましたが、そりゃぁかなりの努力をしてきていることは認めますけど、結果として全然足りてないわけですよね。
「緊縮だけでギリシャ経済は立て直せない」ってのはまぁ、確かにおっしゃる通りですが、だから求められてんのは「とにかく緊縮」じゃないわけで。

脱税が当たり前の税制をもっとしっかり機能させることとか、あの財政状況で55歳から年金支給とか、あふれかえる公務員とか、根本的に改善すべき問題にもっとしっかり取り組め、って話ですよね。


今回、メルケルさんがドイツ国内の世論を抑え込んで妥協したとして、それでギリシャが改善に向かう可能性がどれくらいあるんでしょうか。
問題の先送りにしかならない、 と個人的には思うんですが・・・