逆張りと自己スタイル貫徹と。

少し前の日経朝刊に「世界的に資金が高配当株や高利回り債券へ向かう流れ」という記事がありましたが、最近、けっこうあちこちでそんなニュースを目にするようになってきた気がします。
書店でマネー雑誌を立ち読みすれば「高利回り優待・高配当株」が大きなテーマになっているのは一目瞭然です。

思い起こせばインド株や中国株などでも、「店頭の雑誌に取り上げられ始めたら逃げ時」なんてこともありましたが、この2年ほど徐々に高配当株に軸足を移してきた身としては、どうしても気になってしまいます。
性格的にひねくれてるのか(汗)、私の投資に関する発想の根底には「逆張り」があります。

日中がぶつかればハニーズや資生堂などの「中国関連株」に目が行きますし、ウクライナ危機が起こればロシア株やJTに目が行きます。
タイの大洪水や大規模デモではタイ株を調べてみましたし、インドネシアルピアとインドネシア株のダブル暴落にはインドネシア株を買っておこうと考えたりもしました。
(どちらもひどい手数料の投信しかなく、断念しましたが)
そもそもリーマンショック時に全力買い、ってのも(私的には当然の行動ですが)世間的には逆張りの部類に入りそうな気もします。


その一方で、「割安・健全財務・安定業績(&緩やかな成長)・高配当株への端株積立投資、超長期保有」は私の基本スタイルであり、頻繁に見直すべきものでもありません。
投資に限らず、「自分のスタイルの確立・徹底」はとても大切です。

かつて勝負の世界に身を置いていた者として、「自分のスタイルを明確に持つ」ことの強みは身に染みています。



とりあえず当面は自分のスタイルを貫きつつ、高配当株を買うときには「高利回りに向かう流れの資金にかさ上げされた株価で買わされている」可能性を常に頭に入れて銘柄選別を行う、ということになりそうです。


と言いながら本日の買付は日本SHLとGMOペパボ。
やっぱりここしばらく高配当株ばかり買ってます。

投資額が一定規模になってくると、1%の利回りもけっこうバカにならないんですよね。