損切りルール考。

他の方のブログを拝見していて、こんなコラムを見つけました。

http://dividendsnowball.blogspot.jp/2012/04/blog-post_22.html
(Dividend snowball investing 様)

難しいですよね、このテーマは。
人によって言うことも全然違うし。


一番わかりやすいのはウォーレン・バフェットさんのいう「保有期間は永遠」(損切りはしない)ですが、彼のような銘柄選択眼をもたない素人は銘柄選択で大失敗をやらかすことも当然ありますので、その場合にどこで失敗を認めて撤収するのか、ってのはやっぱり考えておく必要がありそうです。


そもそも、巷でよく耳にする「○%ルール」(ex.10%下がったら自動的に損切り)は本来、短期売買専用ルールではないかとも思うんですが。。。


短期・長期に関わらず、株を買うからには
「○○だからこの株を買う」
「△△に期待してこの株を買う」
という前提が存在するはずです。

その前提が崩れたとき、が売り時だと私は思ってます。
短期・長期に関わらず。


短期であれば、チャートの動きなどがそれに該当しますので、想定と違う動きになればまさに「エントリーの前提が崩れた」わけですから即撤退、となります。
特にデイトレスキャルピングなどはレバレッジかかってるわけですから、迷ってる間に傷がどんどん広がっていくこともありますので、「3%下げたら即、切る」とか感情抜きで機械的に切ってしまう事前のルール設定が必要になってきますよね。


長期投資の場合だとどうでしょうか。
値動きを前提に購入、なんてあるんでしょうか?

10年とか20年先を考えて前提をたててるわけですから、値動きは気にする必要はないですよね。

というか、それだけの期間を想定して投資するならば、その間に不況とか○○危機・△△ショックなんていくらでもあるでしょうし、10%程度の下げで損切りしてたら持ち株全部損切りすることになってしまいかねません。
「いやー、私の選択眼は間違ってなかったんだよ、だって買った銘柄全部10年後には数倍になってるし。
ただ、途中10%下げたところで損切りした後で上がったから利益は全く出てないんだけどね」
なんてことになったら切なすぎますよね。。


長期投資であれば、例えば「この銘柄の成長はまだまだ続く」とか「これから地球上の人口が大幅に増えて食料不足が起こると思うので農業の○○の分野に強みを持つこの会社の業績は伸びると思う」とかが前提になると思います。
当然、「予想外の大幅減益で成長に急ブレーキがかかった」「ライバル企業が新たに画期的な技術を開発し、期待していた会社の技術が陳腐化してしまった」とか、あるいは経営陣による不祥事などの事態が起これば○%値下がり、なんて関係なく、即撤収あるのみでしょう。


ちなみに私は以前、大型鋳鍛鋼で世界有数のシェアを誇る日本製鋼への投資を検討したことがあります。
世界的に原発建造ラッシュが予想されていましたし、温暖化対策の有力な切札として、その傾向は加速していくのは間違いないように思えましたので。

株価の割安度や財務などが私の投資条件に合致せず、投資しませんでしたが、あの時、投資に踏み切っていれば、3/11がまさに「前提が崩れた」損切りすべき時の典型例になったでしょう。



ということで、私の結論は長期・短期に関係なく、○%とか値動きも関係なく、「投資の前提が崩れたとき」が損切りのタイミング、ということで。
投資する時点で、「自分がなぜ(何を前提に)その銘柄に投資するのか」を紙に書いておくといいかもしれませんね。


ちなみに過去、私が損切りした銘柄を振り返ってみますと。
(( )内が撤収理由)

日本駐車場開発(優待縮小)
アルデプロ  (不祥事)
ゼンショー  (優待縮小)
キング    (優待縮小)
ペガサスミシン(優待廃止)
マルカキカイ (優待縮小)
住友鋼管   (優待縮小)
ソルクシーズ (優待縮小)

・・・・笑ってしまうくらい優待銘柄ばかりですね(汗)。
優待前提という、投資としては邪道なスタイルで購入した銘柄がいかに多いか、ってことで。

まぁ一応言い訳しておきますと、8銘柄中5銘柄は買値より上での撤収なんで結果オーライなんですが。



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