日経記事より

先日の日経記事で住友商事の大きな損失の話題に合わせ、「次の鉱脈は消費株」という話題がありました。

曰く、新興国の成長がもてはやされた金融危機前は資源株が相場の主役であり、鉱物や鉄鋼などの「素材」の指数は’07までの5年間で3.9倍になったが’10以降の5年間では1割も上がっていない。
変わって主役になったのは「ヘルスケア」「一般消費財」そして「生活必需品」だ。

・・・という内容。


なんか個人的には「ふーん(冷めた目)」って感じですが。

足元で資源株に代わり、生活必需品などの株が上げている・・・っていう現状認識に関してはそうなんでしょう。

でも、さらにこの先、を考えた時にどうなんでしょうね。



個人的には、自分で直接商品の良しあしを判断できるローテク・生活必需品株で勝てれば一番いい、という気持ちは確かにあります。

実際にそのような考えからP&Gやマクドナルドに投資していますし、他のジャンルより割高なのを承知の上で味の素や花王にも手を出してきました。


ただ、紙誌面でも紹介されていたユニチャームやヤクルトが本当にすぐれた投資先か? というと、私自身は首をかしげてしまいます。
(というか、その2銘柄は全売却してしまいました)


例えばユニチャームの指標数値を見てみると、PERで40倍近く、PBRは4倍近く、配当利回りは0.5%。
ヤクルトはひところに比べてちょっと落ちてきたとはいえ、やはりPER38倍、PBR3.2倍、配当利回り0.4%。

両社とも、会社としてはきわめて優秀な会社であるのは疑いの余地はないですが、この水準で投資する感覚は、少なくとも私にはありません。


大きな現存損失発生のリスクや景気の波による浮き沈みの激しい資源株・商社株にPER一桁、配当利回り3%超で投資するのと、業績も安定し、アジアの成長を取り込める見込みもあって企業としても優秀だけどPER40%で配当利回り0.5%程度の生活必需品株への投資。

前者の方が「ハイリスク」であるとは、私にはとても思えないんですが・・・・


結局、私の基本はやっぱり逆張り
当面、商社株を端株で拾いつつ、資源株も目をこらして監視してチャンスを狙い、また景気が回復して資源株がもてはやされてきた頃に生活必需品株を補強したいですね。

とりあえず週明けはSHOEIを1万円分ほど拾ってみる予定です。
知らない間にえらく落ちてきてるみたいなんで。