J.ロジャース氏とインド株

投資成績の大半を左右する、と言われるアセットロケーション。

私は現状、資産構成は株100%。
国・地域別構成では日本・先進国・新興国の割合が4:3:3。
個別国では日本・アメリカ・インドの比重が高くなっています。


今日の日経新聞紙上で著名投資家J.ロジャース氏のインドに関する見解が。

曰く、
「インドは厳しい」
「財務・経常双子の赤字などファンダメンタルズで(同じく人口大国の中国と比べて)劣る」
「官僚の腐敗は世界最悪で政治の力も弱い。旧宗主国の英国が勝手に線引きしただけで国としての一体性も乏しく、英国の悪い部分をそのまま引き継いだ」
「投資やビジネスで利益をあげられる国ではない」

・・・何というか、私の投資配分全否定(汗)。


他にも電力不足や交通・輸送網など基本的なインフラの貧弱さや未だ根強く残るカースト制度、数億人規模にのぼる絶対的な貧困層、6割を下回る識字率など、課題は山積しています。
実際に自ら現地に足を運び、現地の人々の実態や文化に直接触れ合ってきた方の発言にはイヤでも説得力を感じずにはいられません。


ただ、それでも私は資産配分を変える気もないんですよね。

自分がJ.ロジャースよりも正しい、なんて口が裂けても言えませんけど、投資の世界に正解なんてないわけで。
インドに強気な人、弱気な人、いろんな考え方があっていいんじゃないかと思いますし。

個人的には、上記の課題は私の眼には「伸びしろ」とも映ります。
そこを少し改善するだけで、直接成果が上がる、と。

例えば原発一基建設するだけで。
例えば複数の大都市間を結ぶ大型幹線道路を一本建設するだけで。
識字率がほんの1割あがるだけで、あるいは貧困層のほんの数%がはいあがるだけで、どれほどの大きな効果を生むことか。

根本的には、なんだかんだいっても人口(特に若年層)は武器だと個人的には思っていますので。


数年内に結果の出る話ではありませんし、20年後、30年後を見据えて、のんびりとインド経済を行く末を見守っていくつもりです。





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