日経記事より

昨日の日経新聞でちょっとビックリした記事がありました。

NTTがメガソーラー事業に乗り出す、という記事。
買い取り制度の導入を見越して、異業種からの参入が相次いでいる中、これ自体は別に驚くような話ではありません。

でも、「6〜7年で投資資金を回収する見込み」というのはちょっと尋常ではありません。


超低金利で1%の利回りを達成できる商品ですら限られているという中で。
都心の不動産開発でも5%前後、つまり投資回収に20年前後見込まれるのが普通という中で。

専門的なノウハウの蓄積もない異業種からの参入で、この高利回り。


こんなすごい利回りが可能になる金額で今後20年間、無条件に全部買い取るわけですよね。
で、それが全部私たちが払う電気料金に上乗せされてくるわけですよね。

しかも、現時点で私は寡聞にして「買い取り枠の上限」なんて話を聞いたことがありませんが。


「こりゃ美味しいわ」「オレもオレも」って感じで続々参入してきても、それを片っ端からそんな価格で買い取って、それを全部上乗せした電気料金を請求されることになるわけですよね。



国民の皆さん、消費者の皆さん、本当にこれでいいんでしょうか?


ドイツやスペインはじめ、推進論者の皆さんのいう「再生エネルギー先進国」では電力料金の高騰に耐え切れず、補助金が次々と縮小・廃止され、関連企業の経営悪化や破たんが相次いでいますが、同じ過ちを、より大きな規模でやらかそうとしてませんか?

脱原発も大切でしょうけど、感情論ではなく、冷静・客観的に、長期的視野に立って考えないと、本当に取り返しのつかないことになってしまわないか。

また心配のタネが一つ増えてしまう、そんな記事でした。




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