端株・プチ株、基本戦略 〜応用編

昨日の続きというか、捕捉というか。


端株取引は1回の取引に投じる金額がかなり小さく済む点が大きな利点です。
(私の場合は1回1万円が目安)

応用編として、それを生かして利益を大きく伸ばす作戦があります。




それは追撃買いのピラミッディングです。


株価が上に行ったとき、利確するのではなく、さらにポジションを積み増すのがピラミッディング。
これは本来、デイトレードの用語ですが、長期投資でだって十分、有効な手法になり得ます。


単位株取引であれば、1回に10万とか20万、銘柄によってはそれ以上の資金が必要になりますし、それを3回、4回とピラミッディングしていくと1銘柄に数十万円もの大金を突っ込むことになってしまいます。
これで分散投資も考えよう、なんてことになれば数百万とか数千万の資金規模が必要になってしまいます。

これが端株買いであれば、銘柄分散しながらも5回とか10回のピラミッディングが十分に可能です。




要はこんな感じです。



株価が割安で、健全財務で業績も緩やかに拡大中、しかも高配当な銘柄を購入。

⇒株価が上昇。

⇒もともとが割安すぎたので、株価が上がってもまだまだ割安、配当利回りも十分。
ということで買い増し。

⇒業績が伸び、増配。株価もさらに上昇。
株価が上がったが業績も配当も伸びたのでやっぱり割安高配当。
ということで買い増し。

⇒さらに業績が伸び、増配。株価もさらにまた上昇。
株価が上がったが業績も配当も伸びたのでやっぱり割安高配当。
ということで買い増し。

⇒さらに業績が伸び(以下略)
ということで買い増し(以下エンドレスリピート)





買うたびに平均購入額は切り上がっていってしまいますが、それに伴って投資額は増え、含み益も加速度的に増えていきます。




この光景、なんか見覚えありません?

ちょっと逆から考えてみてください。






買うたびに平均購入額は切り下がっていくが、それに伴って投資額は増え、含み損が加速度的に増えていく・・・・


見覚えありますよね?

ていうか、身に覚えがある人、少なくないはずですよね?(笑)





そう、素人の典型的な負けパターン、「ナンピン地獄」です。
これの真逆をやればいいんじゃねーの、ってのが今回のお話しです。




経験の浅いうちは、保有株で株価が上がった銘柄と下がった銘柄があれば、下がった銘柄のナンピンに走りたくなってしまいがちですが、その動きが業績に伴ったものである場合、好調な銘柄に追撃をかける方が好結果につながることが多い、というのが私の感覚です。


業績も株価も今イチな銘柄はそのまま放置プレイ(赤字転落とか、さらに状況が悪化するようなのは即全切り)、好調な銘柄に追撃かける。
資金が一部銘柄に集中してしまうのが嫌なら、別に追撃かけまくれる好調な銘柄を探し出してくればいいんです。




このピラミッディング戦略に株式市場暴落時の迎撃大作戦を加えてみると、あら不思議。


高度な投資戦略や理論がなくとも、天才的な銘柄選択眼がなくとも、10年とか20年の期間と複利効果を組み合わせると、1回1万円買いの積み重ねがとんでもない投資成果をもたらします。


期間を30年にまで伸ばしてみれば。
ちょっとだけ投資額を増やしてみるとか、暴落時に気合の全力買いを入れてみるとか、ちょっと一工夫もしてみれば。


60歳時点で1億円、って、全然高いハードルじゃないですよ。


老後不安、とかなんか世間では勝手に暗くなってる人たちが多くおられるようですが。

こんな恵まれた時代に生まれて、何寝言いってんでしょうねw








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