ロスカットは大切です。 投資も、そして人生も。
昨日の記事で書いたHYIP(高収益投資・・・っていうかただの詐欺)の話。
WBSで新たなニュースが出てましたね。
某A弁護士事務所を中心に、被害者たちの集団訴訟のための弁護団が結成されたそうです。
・・・え〜っと。
なんて言うんでしょうか。
頭痛くなってきました。。。
正義とか弱者の救済とか言うタテマエのもと、自分も分け前にあずかろうとカモに群がる偽善ぶりに呆れるべきか。
絶望的なレベルのバカともいうべきカモに改めて呆れるべきか。
ブラジル国内で活動する得体のしれない詐欺グループ相手に日本国内で集団訴訟して、何をどうやったら被害金額を回収できんのよ、って、それこそ常識で考えて分からないもんでしょうか。
被害金額の1/10でも回収できる可能性ありますか?
ていうか、さっさと忘れてバイトでもして「被害金額の2倍稼ぎだすぜ!!」って方が手間も時間もよっぽど少なく済みそうですが。
なんかこの人たち、「被害を取り返せる霊験あらたかな壺」とか売りつけたら買うんじゃないか、とか(汗)
ロスカットは大切です。
投資はもちろん、人生においても。
私たちの国も歴史上、めちゃくちゃ分かりやすいダメ事例を残してくれてますよね。
かつてミッドウェイ会戦で敗れた時点で、大日本帝国の敗北は明白なものとなりました。
(まぁ正確に言えば、アメリカ相手に戦争はじめた時点で、ですが)
あの時点で「ロスカット」に走っていれば、日本国民の犠牲はけた違いに少なく済んだはずです。
東京や全国各地の街並みも、名古屋城や広島城のような文化関連もそうです。
せめてフィリピンや太平洋諸島で連戦連敗し始めたあたりで「ロスカット」していれば。
せめて硫黄島陥落で「ロスカット」していれば。
あるいは遅きに失したといえども沖縄が米軍の手に落ちた時点で「ロスカット」できていれば少なくとも広島・長崎は無事でした。
あるいはせめてせめて、広島原爆の破壊力を目の当たりにして、2日以内に「ロスカット」できていれば。
勝ち目のない負け戦にこだわり続けてロスカットできないことの弊害がどれほど悲惨な結果をもたらすか、分かりやすい事例は他にもいくらでもあるでしょう。
HYIPなんていう、バカでも引っかからないような詐欺に引っかかってしまったのは救いようがないですが、もう引っかかってしまったものは仕方ありません。
これを教訓に、この経験から学んで自分を向上させるしかありません。
むしろ50万とかのレベルの被害で大きな教訓が得られた、と考えれば、長い人生の中である意味、いい経験と言えなくもないのかもしれませんし。
そこをさらに負け戦にこだわって「だまし取られたお金を取り返す!!」とか。
ブラジルの悪徳業者の養分となるだけでは飽き足らず、今度は弁護士さんの養分として生きる道を選ぶ、って。
なんかもう、こっちが絶望的な気分になってしまいます。。。。
ロスカットできない人に明るい未来はありません。
投資も、そして人生も。