理屈はわかるけど。
ちょっと古いですが、先月の日経新聞の記事。
読み忘れてて「なんか役に立つ記事ないかな」とざっくり流し読みで見つけました。
自社株買いが世界で大流行り(?)ですが、中には債務超過状態であるにも関わらず、自社株買いや配当に多額の資金を費やす企業も少なからずある、と。
日本人の感覚ではちょっと考えられないところですが。
有名なところではタバコ大手のフィリップモリスも該当するんですと。
知らなかった・・・
個人的には、お堅い投資先のイメージ持ってました。
超大手ですし、喫煙者は(特に新興国では)まだまだいなくならないだろうし、利益率も高いし、潤沢なキャッシュフローに高配当。
実は実際に投資しようとしたこともありました。
詳細に検討する前に、たまたま急騰してしまったので検討をやめたんですが。
あんな会社が債務超過なんて思ってもみませんでした。
記事では「日本の常識にとらわれてはいけない」的なニュアンスで、どっちかというと肯定的にとらえられてましたが、個人的にはやっぱり納得いきません。
潤沢で、安定したキャッシュフローがあるなら配当も自社株買いも実施する方が株主の利益に合致する、っていう理屈はわからないでもないですが、やっぱりそれって健全なこととは思えないんですよね。
「潤沢で安定したキャッシュフロー」は少なくとも、今、目の前に見えているものでしかなく、将来にわたって保証されているものではないはずです。
リーマンショックみたいな「全くの想定外の事態」が起こった時にどうするのか。
債務超過状態を一刻も早く脱し、内部留保を積み上げておくことがその時への備えになるはずなんじゃないんでしょうか。
そりゃぁ最低限の、申し訳程度の配当くらいあってもいいと思いますけど、それが精いっぱいでは? って感じです。
なんかモヤモヤ感の残る記事でした。
まぁそれぞれの企業によっていろんな考え方があるわけで、投資する側が自分で考えて、気にならないなら投資し、納得できないなら投資しなければそれで済む話、ってことでしょうか。
とりあえず私は債務超過企業には投資しません。
ついでに利益剰余金がマイナスになってる企業にも投資しません。
(こっちは反論も多そうですが・・・)
それが正解だとは思ってませんし、全ての投資家がそうあるべき、とも全く思いませんが、少なくとも私のスタイルでは検討対象になりません。
やっぱり私はまず健全財務で業績も安定し、それに基づいて高配当を出している企業を端株で薄く広く分散投資・・・の方がお気楽で趣味にあってます。
あとは投資というより趣味(?)の優待銘柄コレクション。
ちなみに8月優待は明光ネットワーク・クリエイトレストランツ・ビックカメラ・マニーの4銘柄。
いつも通り、持ちっぱなしコレクションのみでクロス取引とかは手を出していません。