エスクリ、そしてみきまるブログに思うこと。

優待族の代表格・みきまるさんがかなりの深傷を負ってしまわれたようです。
エスクリ事件を振り返る」(http://plaza.rakuten.co.jp/mikimaru71/diary/201602180000/

私もエスクリは100株保有しています。
みきまるさんのブログで拝見して、「確かにこれは良さそうだ」と。

割安度とか財務などの面が私の投資基準には満たなかったため、100株だけにとどめていましたが、将来への成長期待はけっこう大きく感じていました。



今回のことで感じたのは、「やはりこの方は超一流の投資家だ」ということ。

投資の前提が大きく崩れたのならとにかく撤収、ロスカット
投資家なら当然の行動です。

でも、私があの立場にいた場合、その「当然の行動」をとれていたかどうか。
私は確信が持てません。

損失額が億を超えるというのは、私にはまだ想像のつかない世界です。
その状況で、冷静に「当然の行動」をとれるのかどうか。

売るに売れずに翌日のリバウンドを神様にお祈りし、ストップ安第二弾を全身で被弾していた可能性は否定できません。



むしろ私の場合は「自分が優柔不断で、投資家向きの冷徹なメンタリティに欠ける面がある」ことを自覚した上で、はじめから「より多くの銘柄への分散」を心がけ、一銘柄への集中投資を避けています。

ポートフォリオの1位は時価で100万を少し超えた程度。
今回、ここもかなり大きく下落していますが、「集中を避ける」面から、買い増しは全く検討していませんでした。
そもそも時価はそのレベルでも投資額はその1/3程度にすぎませんし。

同様に時価の上位10銘柄は今回の暴落局面でも全く買い増しに動いていません。



そのおかげもあって、今も精神的に大きな負荷はかかっていません。
このスタイルが本当に自分にあっているんだな、とつくづく実感しています。



誤解のないように言っておくと、今回のことで私の方がみきまるさんより正しかった、ということでは全くありません。

最初にも言った通り、改めて「みきまるさんは私より数ランク上の投資家だ」と再認識したところです。


今回の暴落で私が受けたダメージは、金額的にも精神的にもみきまるさんよりはるかに軽微なものでした。
でもそれは私の投資手法が彼より優れていたからではなく、単に彼よりリスクの低い投資手法をとっていただけのこと。

当然、その代償として私が失っているものも小さくはありません。

具体的にはより高いリスクを受け入れた結果としての高いリターン。
みきまるさんのブログを拝見していると、だいたい年20%を超える利回りを得ておられたように思います。
私の場合はせいぜい年10%強といったところ。


逆に言えば、今回のことで、みきまるさんにはあれだけのリスクを冒す資格があった。
あの状況でも、冷静さを失わず、とるべき行動をとる能力があった。
その資格・能力が自分にあるのか確信が持てない私にはその投資手法はとることができない。

ということです。



実を言うと、今までみきまるさんはじめ高いパフォーマンスを上げ続けておられる方々のブログを拝見するたびに「自分ももう少し集中投資を考えるべきなのではないか」という迷いが生じていました。

でもやはり自分には今のお気楽スタイルの方が向いているようです。
身の程をわきまえる、というのも大切なことですよね。



ついでに、みきまるさんに「売却するならブログで事前に公表する責任がある」と言ってた方にも一言だけアドバイスを。


「あなたは株式投資は向いてないと思いますよ」
(「社会人」も向いてないかもしれんけど)