いい流れになってきました。

スチュワード・コードとか企業統治とかの話題はよく耳にするようになりました。

それに関連して、配当性向の引き上げやそれに伴う増配、自社株買いなどの株主還元の強化が続いています。
おかげさまで私のようなバイ&ホールドスタイルの投資家も今年はかなり大きな恩恵にあずかることができそうです。

この流れはさらに加速していくんでしょうか。
いつの日か、外資敵対的買収は全て一律に「ハゲタカファンド」呼ばわりされ、社会からも司法からも拒絶される現状は消滅し、アメリカのように株主の正当な権利がちゃんと尊重されるようになったりするんでしょうか。
PBR1倍割れが当たり前に存在する現状は解消されるんでしょうか。


個人的には、一歩一歩着実にその方向に進んでいかざるを得ないと思っています。
ただ、同時にその道のりはまだまだ相当長くなる、とも。


ここで思い出すのはソ連であり、インドであり、そして中国。

そう、「社会主義経済が市場経済へ踏み出す時に投資すれば、その果実は果てしなく大きい」という過去の教訓。
世界最後にして最大の社会主義国(?)、日本。
その日本が本当の市場経済へ踏み出すとき、そこで得られる果実はどれほどのものになるか想像もつきません。

世界中の投資家が、そのチャンスを(半信半疑で)心の片隅に入れているはずです。
日本株投資は、密かにとてつもなく大きな可能性を秘めているのかもしれませんね。


「成長のない日本株に投資しても成果は望めない」と言う意見はよく耳にします。
でも、本当にそうでしょうか?
日本経済は高齢化で衰退していこうとも、日本企業の多くが海外に飛び出し、海外の成長を取り込むことによって成長を続けています。
それに加えて前述の「社会主義国日本への投資」の要素。

少なくとも、配当&優待で3〜4%程度の年利回りを確保しながらのんびりまったりと「Xデー」を待つ、というのは案外、割のいいギャンブルに思えます。


近年、割安株投資は変わらないながらも「超割安低成長(or無成長)」から「そこそこ割安な成長銘柄」に少しずつ軸足を移してきた私ですが、前者への投資も完全にはストップせず、継続していくつもりです。



ちなみに私の出身地に一社だけ上場企業があるんですが、この会社がまさに典型的な前者でして。
(高配当ではないので投資はしてませんが)
PBRは0.3倍、ROEは0.8%(笑)、利益剰余金163億、現金同等物107億円で無借金の財務に対して、時価総額は90億円ないんですよね。
都市部の支社・営業所で「土地・建物自社保有」も少なからずあり、それらの多くが簿価評価なので実際に換金すればさらに大きな数字になるのは間違いなさそう。

今期の純利益が1億円強ですが、本業(建設業)はさっさと廃業して、換金できるものは換金して配当利回り3%程度の銘柄に投資すれば毎年5億円程度の収入が見込めます。

いつかこの会社を買収して経営権を握り、「日本のバークシャー」を誕生させてみたいものですね。
(私の資金力では0が3つほど足りませんが)